飛行機の計器の見方と解説 それぞれの計器の役割とは・・・ - フライトシミュレーターと飛行機の雑学館 TAKE SKY

飛行機の計器の見方と解説 それぞれの計器の役割とは・・・

航空関連解説

どうも、TAKE SKYのたけです。

今回は「飛行機の計器」について解説しようと思います。

 

飛行機には沢山の計器が付いて、

一見難しそうに見えますが、

それぞれの計器の役割が分かれば意外と簡単です。

 

ただ、ボーイングみたいな中・大型旅客機と、

セスナみたいな小型プロペラ機では

見た目が大きく異なりますので、

2機に分けて解説していきます。

 

先ずは「ボーイング737-800」です。

① 昇降計

飛行機の上昇と降下 (垂直方向) のスピードを表示します。

例えば、指針が上方向に1500を指していたら、

1分間に1500ft上昇することを指しています。

 

② 高度計

飛行機の高度を表す計器です。

高度計と言っても、構造は気圧計と同じです。

しかし大気は常に変動しているので、

そのまま使用すると、他の航空機との均一が保たれません。

そこで、高度計を規正してあげる必要が出てきます。

それを高度規正値といいます。

上の図の高度計下部分の緑の数字が規正値です。

尚、高度規正値は航空管制から知らされ、

これを高度計に入力することにより、

すべての航空機と均一化が図れます。

 

③ 姿勢指示器

飛行機の現在の姿勢を表示する計器です。

左右の傾き、上下の傾きを表示し、

真ん中にある場合は、水平飛行していることになります。

この計器の上の部分の目盛りは、

バンク角 (左右の傾き) を示しており、

標準では25度で旋回します。

 

④ 対気速度計

飛行機の現在の速度を表示します。

対気速度はこの部分で図っていますが、

詳しい話をすると長くなるので、

またの機会に詳しく解説します。

 

⑤ 水平位置指示器 (HSI)

飛行機が向かっている方向 (コース) を360度方向で表示します。

 

VOR (ADF) 指示器

VOR(超短波全方向式無線標識)局の電波を受信して、

自機の位置を知るための計器です。

2つの指針が付いており、VOR局の方角を示します。

2か所の方角の交点が自機の位置となります。

 

尚、ADF(自動方向探知機)はNDB(無指向性無線標識)からの

電波を受信して方向を示しますが、現在はGPS等の精度向上により

ほとんど使用されていません。

 

次に、小型プロペラ機「セスナ」の計器です。

(解説内容が同じものは、計器名だけ書いておきます。)

 

① 対気速度計

② 姿勢指示器

③ 高度計

④ 旋回傾斜計

飛行機が旋回する場合の角度 (角速度) を示す計器です。

また、下のボールは飛行機が横滑りを計る計器です。

飛行機が大きな横滑りを起こすと大変危険なため、

パイロットは、このボールが中央にあるように

旋回を行います。

 

⑤ 水平位置指示器

⑥ 昇降計

⑦ エンジン回転計 (タコメーター)

エンジンの回転数を表示する計器です。

車のタコメーターと同じです。

 

⑧ VOR指示器 (一番下がADF指示器)

以上が飛行機の重要な計器の解説になります。

 

TAKE SKYブログをご覧いただき、ありがとうございました。

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