飛行機の最も精密な整備 「重整備」ってどんな整備? - フライトシミュレーターと飛行機の雑学館 TAKE SKY

飛行機の最も精密な整備 「重整備」ってどんな整備?

航空関連解説

どうも、TAKE SKYのたけです。

今回は、飛行機の最も精密で、

より高度な整備「重整備」について話したいと思います。

重整備とは・・・

飛行機の整備には、A整備・B整備・C整備・D整備があり、

その中でも、最も精密なD整備の事を「重整備」と呼びます。

 

所定の飛行回数・飛行時間及び日数で決められいて、

定められたサイクルで実施しています。

 

この整備には約1か月間、機材の整った所定の格納庫で実施され、

機体構造内部の検査、防錆、再塗装、機能試験や

エンジン・操縦系統・電気系統すべての項目の検査を行い、

大規模な改修作業や部品交換も行われます。

 

重整備中の機体

下の画像は、重整備中のボーイング777-300の内部です。

乗りものニュースより引用

カーペットも座席も取り外され、機体の構造部材が

むき出しの状態です。

 

エアバスA320の機体もダクト丸出し

上の写真は、エアコンのダクトです。

この様に機体の隅々まで点検していきます。

 

機体天井の断熱材

写真の白い部分は、

皆さんが荷物を収納するBOXです。

 

コックピットもこの通り***

 

整備士さんにしてみれば、あまり一般人には

見て欲しくない整備と思われます。

作業ではなくて、あまり隅々まで見られると、

安全運行上、支障がある可能性もありますからね。

その性質上、あまり画像資料がありません。

もっと解りやすく画像で話したかったのですが・・・

すみません・・・

 

まとめ

飛行機は、整備をきちんと行い、部品の交換を定期的に行えば、

基本何十年も現役で飛ばすことが可能です。

 

旅客機でも、到着した飛行機を次のフライトまでの間で点検する

「運航整備」があり、機体全体の外部目視点検、

タイヤの空気圧・潤滑油の点検を行います。

 

それに加えて、飛行機は最低でも、

飛行時間300時間おきに行うA整備があり、

これでも約6時間かけて検査しています。

 

この様に、整備士の方々が飛行機を愛し、

丁寧に、私たち乗客の安全を第一に考え、

整備してくれるおかげで、飛行機の旅を安心して行えます。

 

下の画像はフライトレーダー24というアプリで見た

現在飛行している航空機達です。

(2023年3月23日 午後8時30分現在)

フライトレーダー24より引用

これだけの飛行機が毎日飛行していて、

事故の話は滅多に聞きません。

今や飛行機は世界で最も安全な乗り物になりました。

過去の痛ましい事故を教訓に、アップデートを重ね、

さらに安全なシステムが開発されています。

 

今回は飛行機の「重整備」についてお話をさせていただきました。

 

今回もTAKE SKYをご覧頂き、ありがとうございました。

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