どうも、TAKE SKYのたけです。
今回は、「飛行機のブレーキ」について解説していきたいと思います。
飛行機のブレーキは、
200トンという飛んでもなく重く、
しかも高速で走行する飛行機を、
安全に停止しなければなりません。
それほどの強力なブレーキですから、
摩擦で出る熱量も高温になります。
着陸してきた飛行機がブレーキを掛けると、
その温度は350度を超えることもあります。
その飛行機のブレーキはどのような構造になっているのでしょうか?
それでは見ていきましょう・・・
飛行機 (旅客機) のブレーキの構造
飛行機に使用されるブレーキは、
ディスクブレーキが使用されています。
しかし、車のように一枚のディスクを
両側から挟むような構造では、すぐに壊れてしまいます。
そこで、ディスクを複数枚重ねたような「多板式」という構造をしています。
この6枚くらい重ねたディスクローターを
赤い囲みの部分で挟み込んでブレーキを掛けています。
先ほども解説した通り、
飛行機のブレーキは350度を超える場合もあります。
その為、ギア(車輪)に電動の冷却ファンが付いた機種もあります。
ブレーキファンが付いた航空機のギア(車輪)
赤枠の部分
この電動ファンは、一定の温度に達したら作動し、
温度が下がったら停止する仕組みになっています。
飛行機が到着した後はブレーキを冷やす
飛行機が着陸してスポットに停止すると、
専用の機械を使ってブレーキを冷やす作業が
行われる場合があります。
特に夏場などでは良く見られます。
ではどうやって冷やしているかというと・・・
こんな機械で冷やします
意外と原始的ですね・・・
草刈り機や芝刈り機のエンジンくらいの大きさでしょうか?
これにファンが付いていて、空気を吹き出すのではなく
吸いだしているのです。
この機械は「クーリングカート」といいます。
ボーイング737クラスで300度→100度までを
約30分で冷却させます。
複数のブレーキを冷却しているボーイング777
いかがでしたか?
飛行機の強力なブレーキの構造、
ご理解いただけましたか?
ブレーキ一つにしても、
私たちが安全に搭乗できるように
整備されているんですね***
今回もTAKE SKYをご覧頂き、ありがとうございました。
コメント