飛行機の地上走行(タキシング)の方法と決まり - フライトシミュレーターと飛行機の雑学館 TAKE SKY

飛行機の地上走行(タキシング)の方法と決まり

航空関連解説

どうも、TAKE SKYのたけです。

今回は、飛行機の地上走行「タキシング」について

解説していこうと思います。

 

飛行機の地上走行(タキシング)とは?

飛行機が滑走路まで、又は、滑走路から駐機場まで移動する場合、

地上走行して移動するわけですが、

基本飛行機は自力でバックができません。

もしも誘導路上で他の飛行機と向き合わせになってしまったら

大変なことになります。

その為、「グラウンド」という管制官の指示のもと、

決まったルートを走行して、滑走路や駐機場又はスポットまで向かいます。

 

出発から地上走行して滑走路までの流れ

パイロットは最初にデリバリー管制と交信して、

目的地空港までの一連のルートを確認し管制承認を行います。

その後、グラウンド管制にプッシュバックの許可を貰い、

飛行機をトーイングカーにて後退してもらいます。

このプッシュバック中は、地上係員と交信しエンジンを始動します。

この作業が終わると、地上係員との通信を解除し、

再びグラウンド管制とコンタクトし、地上走行の許可を要求します。

地上走行(タキシング)許可を貰う為の通信例

※ スポットから、滑走路05まで走行して向かう前提とします。

【パイロット】

Tokyo Ground,ALL NIPPON 610,
Request Taxi.

東京グラウンド、こちら全日空610便、

地上走行を要求します。

 

【管制官】

ALL NIPPON 610,Tokyo Ground , Taxi to holding point S1 via M2 E S.

全日空610便、こちら東京グラウンド、

誘導路「M2」「E」「S」を経由し、停止位置「S1」まで進んでください。

 

【パイロット】

Taxi to S1 via M2 E S , ALL NIPPON 610.

こちら全日空610便、誘導路「M2」「E」「S」を経由し、

停止位置「S1」まで走行します。

 

滑走路が近づくと、グラウンド管制より、

管制塔と交信するよう指示があります。

 

誘導路名の標識

パイロットは、ある程度空港の誘導路を把握していますが、

一応地図と誘導路標識も活用しています。

誘導路標識とは、この様なもので、

角度によっては、客席からも見ることができます。

この標識では、現在「W6」におり、

左右の交差する誘導路が「A」

前方交差点先の誘導路が「A6」であることを表示しています。

 

滑走路手前では、この様な標識が設置してあります。

現在「Q」におり、左が滑走路10R

右が滑走路28Lを示しています。

 

このように、地上走行一つにしても決まりがあり、

飛行機の運航の安全を支えてくれています。

 

今回もTAKE SKYをご覧頂き、ありがとうございました。

 

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