どうも、TAKE SKYのたけです。
今回は、「航空無線」の楽しみ方を紹介したいと思います。
航空無線を傍受して楽しむことを「エアバンド」と言います。
エアバンドを聞いている人たちは、どんな人？
かなりマニアックな話になりますが、
エアバンドをされている方は、次のような事に利用されています。
1.飛行機の写真を撮るため、
事前に着陸してくる飛行機の機種を知るために、
管制官とパイロットの通信を聞く
2.自宅で趣味によりBGM代わりに航空無線を聞いている。
3.フライトレーダー24と合わせて、航空無線を聞き楽しむ
4.家族にパイロットがいて、
乗務している便の航空無線を聞いている
他にも色々と・・・
エアバンドを楽しむためのルールと注意事項
エアバンドを楽しむといっても、
管制官とパイロットの通信を聞く訳ですから、
間違えたことをすると犯罪になります。
しかしご安心ください。
ルールと言っても簡単です。
誰でもできるのですから***
そのルールとは・・・
1. エアバンド専用のレシーバーを使用すること
2. 傍受した内容を、他人に漏らしたりしてはいけません
3. 傍受した音声を公の場に公開してはいけません(youtube等)
4. 空港など、他人がいる場所ではイヤホンを使用すること
この４つを厳守していたら大丈夫です。
航空無線の種類と交信例
1. グランド管制
主に地上走行している飛行機に対して
指示やパイロットとやり取りしている無線。
【グランド管制の交信例】プッシュバック
(パイロット)
Tokyo Ground,ALL NIPPON 610.Gate 12,request Pushback.
東京グランド、こちら全日空６１０便
ゲート１２よりプッシュバックを要求します。
(管制官)
ALL NIPPON 610,Tokyo Ground.Pushback
Approved.Runway 34L.Face to South.
全日空610便、こちら東京グランド、プッシュバックを許可します。
離陸滑走路は16R 機首方向は南です。
2. タワー管制
主に空港に離陸・着陸してくる飛行機に対して
指示やパイロットとやり取りしている無線。
【タワー管制の交信例】離陸
(管制官)
ALL NIPPON 610,Line up and wait,
Runway 34L.
全日空６１０便 こちら東京タワー
滑走路34Lに進入し、離陸位置で待機してください。
(パイロット)
Runway 34L,line up andwait,ALL NIPPON610
こちら全日空６１０便 滑走路34Lに進入し、
離陸位置で待機します。
(管制官)
ALL NIPPON 610,Wind 300 at 5knots,
Runway 34L Cleared for take off.
全日空６１０便、風３００度方向より５ノット
滑走路34Lからの離陸を許可します。
(パイロット)
Runway 34L Cleared for take off.
All nippon 610.
滑走路34Lより離陸します。全日空６１０便
(管制官)
ALL NIPPON 610,Contact Departure 126.0.
全日空６１０便、周波数126.0MHzで
ディパーチャーと交信してください。
(パイロット)
Contact Departure,ALL NIPPON 610.
Good day
ディパーチャーと交信します。全日空６１０便。
良い一日を
(管制官)
Good day
良い一日を
3. ディパーチャー管制
空港から離陸した飛行機に対して、
航空路までの管制を担当している無線。
【ディパーチャー管制の交信例】
(パイロット)
Tokyo Departure,ALL NIPPON 610.
Leaving 2300,Clibming to flight level
160.
東京ディパーチャー、こちら全日空６１０便。
現在高度2300フィートを通過し、高度16000フィートへ上昇中。
(管制官)
ALL NIPPON 610,Tokyo Departure,Radercontact.
turn right heading 210 vector to BAYGE,
climb and maintain flight level 210.
全日空６１０便、こちら東京ディパーチャー
レーダーで捕捉しました。
２１０度に右旋回して下さい。「BAYGE」へ誘導します。
21000フィートまで上昇し維持してください。
※ 「BAYGE」とは、ポイント名です。
※ 実際の運航では、管制官やパイロットのリクエストにより
下図のように、正規のルートよりショートカットする場合が多い
(管制官)
ALL NIPPON 610,Contact Tokyo Control 120.5.
全日空６１０便、
東京コントロールと周波数120.5MHzで交信してください。
(パイロット)
Contact Tokyo Control120.5.
ALL NIPPON 610.Good day
東京コントロールと交信します。良い一日を
(管制官)
Good day
良い一日を
4. 航空路管制
航空路を飛行している飛行機に対して、
パイロットとやり取りしている無線。
日本には、札幌コントロール・神戸コントロール
福岡コントロールの３つのエリアがある。
【航空路管制の交信例】
(パイロット)
Tokyo Control, ALL NIPPON 610,
Request heading 290 to avoid CB.
東京コントロール、こちら全日空６１０便、
積乱雲を避けるため、290度の飛行を要求します。
(管制官)
ALL NIPPON 610, roger. Fly heading 290.
Report clear of weather.
全日空６１０便、了解しました。290度で飛行し、
回避できたら報告してください。
(パイロット)
Heading 290, report clear of weather,
ALL NIPPON 610, thank you.
290度で飛行し、回避できたら報告します。
ありがとうございます。
(管制官)
ALL NIPPON 610,contact FUKUOKA control
132.5.
全日空６１０便、周波数132.5MHzで
福岡コントロールと交信してください。
(パイロツト)
Contact FUKUOKA control, ALL NIPPON 610.
福岡コントロールと交信します、全日空６１０便。
5. アプローチ管制
航空路を離れ、空港に向かう飛行機に対して、
指示やパイロットとやり取りしている無線。
【アプローチ管制の交信例】
(パイロット)
Fukuoka approach ALL NIPPON 610, approaching KIRIN,
leaving FL150 descending to flight level 120,
we have information J.
福岡アプローチ、こちら全日空610便。
現在「KIRIN」に近づいており、
高度15000フィートを通過して高度12000フィートへ降下中です。
ATIS情報のJを入手済みです。
※ 「KIRIN」とは、ポイント名です。
(管制官)
ALL NIPPON 610, radar contact.
Turn right heading 250, vector to final approach course,
descend and maintain 12,000.
全日空６１０便、レーダーで捕捉しました。
２５０度へ右旋回して下さい。
最終進入コースへ誘導します。
12000フィートまで降下し、維持してください。
(パイロット)
Right heading 250, descend and maintain 12,000, ALL NIPPON 610.
２５０度へ右旋回し、12000フィートまで降下、維持します。
エアバンド専用のレシーバーの種類と選び方
航空無線を聞くためのレシーバー(受信機)は大きく分けて２つあります。
それは、固定機とハンディー機の２つです。
【固 定 機】
主に室内で使用し、屋外アンテナを設置して使用します。
受信感度は非常に良いのですが、無資格者が使用できる機種でも
非常に高価です。
エアバンドを楽しむためだけに、
これらの機種を使用している方は、ほぼ居ないと思います。
【ハンディータイプ】
トランシーバーみたいな片手で持てる受信機です。
航空無線を楽しむ方のほぼ100％は、このタイプです。
ここでは人気機種3機種を紹介します。
各空港やカンパニーの周波数がプリセットされているので、
初心者にもお勧めです。
アイコム IC-R6 エアーバンドスペシャル
FT-70D エアーバンドスペシャル 八重洲無線 C4FM/FM 144/430MHz デュアルバンドデジタルトランシーバー
アルインコ DJ-X11 エアーバンドスペシャル
航空無線の周波数を調べるには
航空無線の周波数を調べるには、
ホームページで公開されているページや、
ハンドブック等があります。
エアバンド周波数が公開されているホームページ
飛行場管制周波数一覧
↓ ↓ ↓
飛行場管制・航空路管制周波数一覧
↓ ↓ ↓
周波数が記載又は、周波数の小冊子が付録に付いている本
以上で航空無線の楽しみ方を紹介しました。
また新たな情報があれば記載したいと思います。
宜しくお願いします。
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