ボーイングとエアバスの違いを紹介 - フライトシミュレーターと飛行機の雑学館 TAKE SKY

ボーイングとエアバスの違いを紹介

航空関連解説

どうも、TAKE SKYのたけです。

今回は、ボーイングとエアバスの

コックピットの違いや特徴を紹介したいと思います。

先ずは、2機種の全体的なコックピットの内部を見てみましょう。

ボーイング B787

出展:Aviationwire

 

エアバス A320

出展:Wikimedia Commons

 

2つの画像を見比べて、一番の違いは操縦桿ではないでしょうか。

操縦桿の違い

ボーイングの操縦桿は、この様な形をしています。

しかし、最近のエアバスは下画像の様な形をしています。

これは、サイドスティックと呼ばれています。

まるでゲームに使うジョイスティックみたいですね。

奥に映っているのは、ステアリングチラーといって、

地上走行する場合のハンドルの役割を果たします。

 

エアバスのコックピットは、前方に操縦桿がないぶん、

テーブルにもなりますし、キーボードにもなります。

これはパイロットにとって、

相当職務を軽減できそうですね。

 

もう一つの特徴はエンジンをコントロールする

「スラストレバー」ではないでしょうか?

スラストレバー

ボーイングとエアバスを比べてみましょう。

 

ボーイング737のスラストレバー

 

エアバスA320のスラストレバー

大きなレバーに違いはありませんが、

自動推力(オートスラスト)時の動きが全く違います。

ボーイングのスラストレバーは、

エンジンの出力に対して、

同じようにレバーも連動して前後に動きます

簡単に説明すると、エンジンの出力が

レバーの動きを見て直感的に分かるという事です。

しかし、エアバスのスラストレバーは、

設定ポジションがあり、

そのポジション内での設定出力に応じて

エンジンは出力を変化させますが、

エアバスの場合はレバーは固定のままで動きません

 

この2か所がエアバスとボーイングの

大きな違いではないでしょうか・・・。

ボーイングとエアバスの設計コンセプトの違い

飛行機が左右に曲がったり上昇するのは、

翼に付いている「エルロン」

水平尾翼の「昇降舵」

垂直尾翼の「方向舵」

この3つを変化させて飛行しています。

ボーイングの機体は、パイロットが

この3つの装置を自分の意志で動かし、

操縦することができるため、

「機体の限界」を超える操作も可能になります。

 

それに対し、エアバスはコンピューター優先になっているため、

パイロットはサイドスティックという入力装置を用いて、

コンピューターに要望を出しているような感じです。

ですので、「機体の限界」を超えるような操作をしても、

コンピューターが判断して、

無理な操縦は出来ないようになっています。

しかし、このシステムが原因で起こった航空機事故が、

旧名古屋空港で起きた「中華航空機墜落事故」です。

 

パイロットは手動操作で着陸進入をしていたが、

誤ってTO/GOレバーを押し、自動操縦のゴーアラウンド

(着陸復航)モードになったが、着陸操作を続け、

人間とコンピューターが喧嘩したような形となり、

その結果、機体は急上昇し失速墜落した。

 

※ 現在の航空機は、一定の力を操縦桿に加えれば、

自動操縦が解除されるようになっている

 

以上で、ボーイングとエアバスの違いという事で紹介しました。

 

今回もTAKE SKYをご覧頂きありがとうございました。

 

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