どうも、TAKE SKYのたけです。
今回は飛行機の隠れた小型エンジン「APU」について
解説したいと思います。
APUとは飛行機に搭載された小型のタービンエンジンのことです。
皆さんが飛行機に搭乗したとき、
まだ主エンジンが掛かっていないのに
エアコンや室内灯や座席モニターなど
電源も使えて快適になってます。
バッテリーではあの電力は賄えませんよね・・・。
あの電源はどうやって来ているかご存じですか?
それは2種類の方法があります。
一つは、地上から電源やエアコンのエアーを送ってもらう方法
もう一つが今回紹介する「APU」で発電し、エアーも供給するです。
APU(補助動力装置)の役割
APUは補助動力装置と呼ばれ、これが付いている航空機は
自力で主エンジンを始動することができ、
また上空でエンジンが停止した場合にAPUがあれば、
再始動することができます。
皆さんが空港の送迎デッキや、
タラップで飛行機に乗るときに、
大きなエンジンは停止しているのに
「キーン」と甲高い音を聞いたことはないですか?
あれこそが「APU」の音です。
APUは電力を作り出すだけではなく、
エアコンのエアー供給や圧縮空気を作り出します。
圧縮空気は飛行機の主エンジンの始動に用いられ、
スターターみたいな役割を果たしています。
飛行機の主エンジンが掛かった時に、
一瞬だけ客室の電源が落ちる時がありますが、
あれはAPUから主エンジンに電源が切り替わった時に起こります。
※最近の新型航空機はなくなってきました。
APUの搭載場所と始動
APUの飛行機のお尻についています。
これがAPUの排気口部分です。
この様に搭載されています。
APUの始動はコックピットから行えます。
以下の画像はコックピットのオーバーヘッドパネル
(頭上に付いている操作盤)ですが、
赤枠部分がAPUのスイッチです。(B737-800型機)
下が始動スイッチで、上部の計器が
APUの回転計です。
飛行機の外部ですが、APUが始動すると
赤枠部分の様に吸気口が開くようになっています。
今回は、飛行機の電源やエアーを作り出す小型エンジンの
APUについて紹介しました。
今回もTAKE SKYをご覧頂きありがとうございます。
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